アーチャー・プレウィット「ウィルダーネス」

ウィルダーネス

ウィルダーネス

シー・アンド・ケイクのメンバーのソロ作品というとサム・プレコップに目がいきがちなのですが、この人も地味ながら良質のアルバムを出しています。シー・アンド・ケイクではギターを担当している、アーチャー・プレウィットのソロ第4作はこれまで以上にシンガー・ソングライター色濃いものになりました。やや乾いた質感を持った、アコースティック中心のサウンド、穏やかなメロディ・ライン、アーチャーのナイーヴな優しい声による味わいふかい「うた」が聴けるアルバムです。全体的に淡い哀しみのトーンに貫かれていて、ひとりで静かに耳を傾けたい気持ちにさせますね。70年代のSSWが好きな方も気に入ると思いますよ。