ブライアン・ウィルソン・プレゼンツ・スマイル・ツアー at東京国際フォーラム

というわけで行ってきました、ブライアン・ウィルソン。生で観るのは初めてなのでとても客観的なことなんて書けません。今回ご一緒したのはRYOSEIさんとその友人、id:kissheeさんでした。


前半はアコースティック・セットでスタート。「ウエンディ」や「アド・サム・ミュージック・トゥ・ユア・デイ」が早々に飛び出す凝った選曲。厚みのあるコーラスが麗しい。そして「ユー・アー・ウェルカム」(!)を歌いながらエレクトリック・セットへつなぐ構成がなかなか考えられていて良かったです。「ダンス・ダンス・ダンス」や「アイ・ゲット・アラウンド」などアップ・テンポ中心の中で光ったのは「神のみぞ知る」からデニスの名曲「フォーエヴァー」へと続いたところで、特に「フォーエヴァー」には胸を打たれずにはいられませんでした。「セイル・オン・セイラー」、「マルセラ」と70年代暗黒期(?)の曲を続けて第1部終了。


第2部は今回のハイライト「スマイル」全曲です。ストリングスやホーン陣も加わりあの世界を再現してくれました。「ヴェジタブル」で野菜を持ったり「ミセス・オーリアンズ・カウ」では消防士のヘルメットをかぶったりとした演出もなされていました。これまで座っていた観客も「グッド・ヴァイブレーションズ」の途中から総立ちで盛り上がります。その興奮さめやらぬままアンコールへ。「ドゥ・イット・アゲイン」から「ファン・ファン・ファン」まで5曲を一気にやってくれました。途中ブライアンがベースを持って(弾いてはいなかったと思います)どよめきが起こる場面も。そしてラストは穏やかな「ラヴ・アンド・マーシー」で幕。ブライアンはずいぶんリラックスした格好で、最初はやや硬かった印象でしたが、途中からはノッてきていたように見えました。そんな彼を支えるバンドも、観ている私たちも彼をやさしく見守っていたのです。終始温かい雰囲気に包まれた、心地よいひとときを過ごすことができました。