V.A「It's Christmas Time Again」

It's Christmas Time Again

It's Christmas Time Again

濃いです。スタックス・レーベルのミュージシャンによるソウル・クリスマス・ソング集。特にクリスマスを意識したサウンドではなく、アップテンポの曲はで粘っこいグルーヴで、バラードはとろとろに甘いという、あくまでスタックス・マナーに則ったサウンドで正面からぐいぐいと攻めてきます。
いきなりLittle Johnny Taylorのゴスペル・ブルースで幕を開け、続いてRance Allen Groupのハイテナー・コーラスの甘茶ソウルという1,2パンチ。Rufas Thomasは塩辛声でファンキーに迫り、Albert KIngはブルースでじわじわと己の世界に引き込んでいきます。こってり攻撃に疲れた耳を癒すのは、The Emotionsのサワヤカなハーモニー。「Black Christmas」は「♪ディン・ドーン」というコーラスが楽しい。「What Do The Lonely Do At Christmas」はタイトルが身につまされますが、これもクリスマス度数高い名曲ですね〜。同じコーラス・グループでもStaple Singersになるとぐっと濃くなるのですが、こちらもやっぱり聴かせますね。そして最後を締めるのはIsaac Hays。どことなく演歌チックなバラード「Winter Snow」をじっくり歌い上げます。