73年発表の第5作。ふと棚から手にとって久々に聴いたけど、かっこいいですね、やっぱり。オード時代の
キャロル・キングのアルバムは、「つづれおり」や「ミュージック」を初めとして、どれもいいんだけど、アルバムの流れ的にはこれが一番かな?トータル・アルバムとしてつくられた分、ずば抜けた印象の曲、というのがないように感じてしまうのがちょっと残念。デヴィッド・T・ウォーカー、ハービー・メイスンらによる乾いたリズム・アレンジにストリングスやホーンが絡む
サウンド・メイキングが心地好い。もうちょっとアッパーな感じでも良かったかなと思わないこともないのですが・・・なんて書いていたら、おお、後半の「コ
ラソン」「ヒューマニ
ティー」になって俄然盛り上がってきましたね。ともあれ
カーティス・メイフィールドや
ダニー・ハザウェイの横に置いても違和感を感じさせない佳作といえるでしょう。ジャケットもかなり彼等を意識したものになっていますね。