V.A「ドレミでうたおう」(asin:B0002XHV02)

地味だけど良質のアーティストの作品をリリースしてきた333.roレーベルからのコンピレーション・アルバム。「子供と親のための、音と視覚で遊びながら学べて、しかも大人が聴いたりしても十分に楽しめる作品」をコンセプトとした、知育絵本+CDというセットからなる“reaching series”の第1弾です。本来ならひとり者の私はお門違いなんですが、参加アーティストがグーテフォルク、原田郁子(もちろんクラムボンの人)、キセルハナレグミ、ワールド・スタンダードetcとあらば聴かないわけにはいきません。しかも全曲書き下ろしの新曲なのですから贅沢この上ない、お買い得のアルバムなのです。
楽しくドレミを覚えよう、というテーマなので歌詞のほとんどが「ドレミ」か「ABC」。空気公団も似たようなことをやっていた記憶がありますが、残念ながら今回は不参加。どのアーティストも楽しんで、リラックスしてレコーディングに臨んだことがうかがえる、穏やかなユーモアがアルバム全体に流れています。特に印象に残ったのを挙げると、ユーモラスなトイ・ポップのキセルの「ドレミワちゃん」。ハナレグミの「どれみれげえ」はごきげんな弾き語りで、ファンも満足させられる出来栄えでしょう。
アルバムの最後はシリーズ第2弾「リズムであそぼう」の予告編が収録されています。こちらも期待できそう。