NHK「夢・音楽館」にムーンライダーズ登場

昨日の「夢・音楽館」にムーンライダーズが出演したのを見ました。この番組を見たのは2回目。最初に見たのは松浦亜弥の時です。いきなり「夢が見れる機械が欲しい」でくら〜く開始。初めてライダーズを見た人へのつかみなんて考えてないんじゃないか(笑)。手堅い演奏でしたが、ふーちゃんのベースが随分目だっていましたね。「大人の雰囲気」な番組にあわせるようで、微妙に外れているところが彼等らしかった。もう一人のゲスト、島谷ひとみとは「夢見るシャンソン人形」を共演。特に語るところはないですね。トークのコーナーでしきりに「ダークサイド」と語っていたけれど、おとなしすぎるミックスのせいで、今ひとつそこが伝わらなかったのが惜しい。特に割りを食っていたのは白井良明。こんなに彼のギターに存在感がないライダーズの演奏を聴いたのは初めてでした。「ヴィデオ・ボーイ」は「立派な大人になんかならない」と語った彼等の心意気が良く出た選曲・演奏なんだけど、やっぱりNHK的大人のミックスがダイナミズムを削いでいてもったいなかった。
というわけで、私にとって面白かったのはトークの部分になります。桃井かおりの相変わらず不思議な存在感と、慶一の相性が思いのほかよくてもっと聞いていたかった。他のメンバーも大人っぽさとやんちゃな感じがいい塩梅で同居していてとても良かったです。いわゆる「カッコイイ」大人や、カリスマになることを飄々と拒否し続けて現役のロック・バンドであり続けるムーンライダーズは、やはり魅力的なのでありました。