高木裕・大山真人「スタインウェイ戦争 誰が日本のピアノ音楽界をだめにしたのか」(ISBN:4896918428)

インチキクラシックファンなので、スタインウェイハンブルクスタインウェイとニューヨーク・スタインウェイの2種類があって、音色やタッチなどがそれぞれ異なっているなんて、この本を読んで初めて知りました。この本の記述に従えば、日本では大手の輸入代理店がハンブルクスタインウェイを独占して扱い、ニューヨーク・スタインウェイは日本に入ってこなかったとか。それに抗してニューヨーク・スタインウェイを扱い、コンサートホールへのグランドピアノ持込みのサーヴィスを開始した調律師・高木裕と、それをさまざまな手段で妨害せんとする輸入代理店の争いを描いたドキュメントです。この本の内容がどこまで正しいのか、私に判断する術はないのですが、Amazonのカスタマーレビューを見ると、まだ争いが続いているようですね。下の人の批判の文章がいかにもすぎて、逆にこの本に書かれていることを裏打ちしているように見えてしまいます。


(参考)
☆2種類のスタインウェイベーゼンドルファーのタッチの違いについて触れている文章
青柳いづみこのMERD日記2003年4月5日