アナトリー・ヴェデルニコフ「ドビュッシー:前奏曲集第1巻、ベルガマスク組曲」(ASIN:B00008Z6S7)

熱心なクラシック・ファンの方には今更、と言われそうですが、ただいまロシアのピアニスト、アナトリー・ヴェデルニコフに夢中でございます。リヒテルと同等の実力を認められながらも、ロシア国内のみでの活動をよぎなくされた人なんですが、こんなに素晴らしいピアニストを今まで知らなかったなんて、なんて損していたんだろうと思わざるをえませんね。
まだ上述のアルバム(いずれもDENONから出ている、「ロシア・ピアニズム名盤選」のシリーズです)しか聴いていないのですが、どれも素晴らしい。やや遅いテンポでじっくりと、多彩な音色を使い分けながらも徒に派手になることなく・・・なんというか、「音楽」そのものを聴かせてくれているような感じなんですね。特にベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタは、私の中ではバックハウス、グールド、ゼルキンなどをぶち抜いた最高の1枚となりました(まあ、たいして数を聴いているわけではないのですが・・・)。残りの録音もこれから集めていきたいです。

ヴェデルニコフについて詳しく知りたい方は↓のサイト

http://jmpd.jp/~Recerdo2/Vedernikov/

が、分かり易く生涯などをまとめてあって便利です。