A.A.ミルン「赤い館の秘密」

通勤読書。「くまのプーさん」の作者が書いた唯一の推理小説です。最近のミステリーを読みなれている人にはテンポが遅すぎると思われそう。だけど、そのゆるやかなテンポとおだやかなユーモアに親しめる人なら楽しめます。最後の部分をのぞいて、探偵が今自分の考えていることをほとんど公開しているところに、ミルンのフェアプレイ精神を感じます。探偵と相棒の関係が信頼しあっている友人同士となっているのが(探偵が相棒を見下さない)、とてもいい。