フェイス・ピロウ「ライヴ 1981」(ASIN:B00006O91D)

フェイス・ピロウ

洗練された、良質の音楽を出し続けているレーベル、celesteからの一枚。シカゴで活躍していた歌手のライヴ盤です。
全8曲収録のうち、カヴァーが4曲。キャロル・キング「ナショナル・ウーマン」、ジェシ・コリン・ヤング「ソングバード」、アントニオ・カルロス・ジョビン「ウェイヴ」、ビートルズ「ブラックバード」とソウルやR&Bに囚われない選曲で、彼女のアルト・ヴォイスはフィービー・スノウやカサンドラ・ウィルソンを思わせます。ジャジーなテイストも含んだアレンジの「ブラックバード」は特に聴き応えがありますね。
けれども、彼女のオリジナル作品もなかなかの佳曲ぞろい。冒頭の「シェイデイ・レディ」から彼女の世界に引き込まれます。バックも手堅い演奏で好サポート。圧倒的な迫力こそないけれど、じっくりと耳を傾けるに足る「うた」が聴ける素敵なアルバムです。