新川忠「Sweet hereafter」(ASIN:B00008A8Q4)
二ルソンがつくった「Hosono House」といいたい最高の一枚。高橋健太郎が主宰するMemory Labから昨年リリースされたのですが、全ての楽器を新川本人が演奏し、自宅のカセットのMTRで録音したという完全宅録作品です。
一曲目がスモーキー・ロビンソンのカヴァー「I'll try something new」ですが、もうここからどことなくトロピカルな雰囲気とニルソンを思わせる甘いヴォーカルの魅力に引き込まれずにいられません。続く自作曲も穏やかなメロウネスが心地よい抜群の出来。
なんて歌われるに至っては、「Hosono House」を通り越して「トロピカル・ダンディー」まで行っちゃってます。ラウンジやボサノヴァがポピュラーになった21世紀の日本ならではの作品ともいえますが、実際に聴こえてくる音はどこか時代や場所を超越した彼岸的な響きがします。まさに「Sweet hereafter」=「甘美な来世」で流れる音楽。
※新川忠のプロフィールについては下のURLからどうぞ