SKETCH SHOWライヴ atオアシス21

アースイズム


名古屋の「オアシス21」で坂本龍一がメンバーでもあるcodeによるプロジェクト「アースイズム」が開催されました。

http://www.metamix.com/code/

最近の教授にはあまり関心がなかったので、当初はスルーしていたのですが、そこに飛び込んできたのが、SKETCH SHOWがライブをやるという情報。これは行かねばならぬ(入場無料だし)とにわかに色めきたちました。生で細野晴臣を見るなんて何年ぶりになるのか、もう憶えていない程昔のことです。ぎりぎりまでライブの時間がわからなかったのですが、夕方になってからと知り、散髪をしてから会場へ向かいました。

到着したのは16時30分過ぎ。ステージ上では女性歌手がちょうど歌っていたところ。数曲聴いたところで立ち去り、スタバで時間つぶし。すっかり日が沈んだ18時過ぎに改めてメイン会場へ。床へ直接座ってトーク・フォーラムの終わりをまちます。いよいよライヴの始まりです。とはいっても御大が登場するのは最後。DJタイムの後まずはOgurusu Norihide(小栗栖憲英)のステージ。彼の音は今年の冬によく聴いていたコンピレーション盤「Winter Songs」(参照:http://www.asahi-net.or.jp/~dg2t-kbys/fno/fno68/fno68.htm )で耳にしていました。今日はそのアルバムにも参加していた菅大祐とキーボードのtoyama takeoとの3人編成。インストの曲は、ニューミュージックぽいペンギン・カフェ・オーケストラといった趣のフォークトロニカ。クラリネットやハーモニカを吹いたりもしていたけど、やはりギターでのミニマムな響きを生かした曲が印象に残りました。歌も2曲披露。味のある声でしたが、ちょっと(日本の)フォークぽすぎるかな。インストの方が様々なニュアンスが感じ取れました。全体的には穏やかな美しい音楽で好印象です。


続いて登場したのはキーボードとサックスのデュオ。うーん・・・ニューエイジ風に聴こえる演奏で退屈でした。


さあ、いよいよSKETCH SHOWです。幸宏とハリーが登場するやいなや、これまで座って聴いていた観客が総立ち。ステージへ殺到します。慌ててこちらも立ち上がり、なんとか2列目をキープ。黒のトータル・コーディネートで決めたシックな幸宏は、おもちゃのような赤いマレットを持って小さなドラム・マシンらしきものを叩き、ハリーはキーボードの前に座って演奏。サポートはユーフォニウム奏者が一人だけというシンプルな編成。MCなし、曲間もなしで新曲から、1st「Audio Sponge」,年初に出たミニ・アルバム「tronika」の曲まで一気に演奏しました。なによりも印象に残ったのはそのリズムの多彩さです。SKETCH SHOWの音楽は熱狂的なダンスを触発する音楽ではないのですが、自然と体が動いていくのは、やはりこの2人ならでは。そしてこのリズムによって曲の響きが立体的になるのですね。ときめくリズムとまろやかなメロディ、人なつこい温かさのある音色。ときおり挿入されるノイズも心地よく、すっかりいい気持ちになりました。時間にしておよそ30分強という短さだったのが残念。アンコールもなしに、2人は軽く手を上げてステージを退いたのでありました。全体的に余裕あるパフォーマンスでしたね。すっかりSKETCH SHOWの音に自信を持っているのが感じられました。新作、かなり完成度の高いものになりそうという予感が一層つのった今日の演奏でした。あっさり風味の「ふぐラーメン」を食べて帰宅。


細野さんは休むまもなく、明日はここ数年恒例となっている「環太平洋モンゴロイドユニット」として、伊勢の猿田彦神社で行われる「おひらきまつり(http://www2.convention.co.jp/sarutahiko/html/forum/ohiraki/ohiraki2003.htm)」で奉納演奏を行います。これも入場無料といううれしいイベント。私も行く予定です!