ディック・ウィリアムズ・キッズ「シング・フォー・ビッグ・ピープル」

ビッグ・ピープル

「ユニバーサル・アコースティック・スウィング・エキゾチカ・コレクション」と銘打たれたリイシューの中からの一枚。アコースティク・スウィング、という粋な響きも「エキゾチカ」という言葉が加わると、とたんにモンドな香りが・・・。とはいえ、これは子供達の声が嫌いでさえなければ、誰でも充分楽しむことができるごきげんな一枚です。ディック・ウィリアムズはアンディ・ウィリアムズの兄弟で、歌手・アレンジャー、指揮者として活躍した方だそうですが、彼が64年の10月に6人の子供たち(当時子役として売り出し中だったとか)と録音したのがこの作品。録音技師がなんとフィル・ラモーンだったりします。内容はタイトル通り、「大人のために」ジャズのスタンダードを子供達が元気に歌うといったもの。その可愛らしい歌唱もさることながら、バックの演奏がなかなか聴かせます。冒頭の「カム・レイン・オア・カム・シャイン」なんてかなりかっこいいです。ほかにも美しいストリングスに彩られる曲もあったりと、本格的な演奏と子供達の声もミスマッチがなんとも楽しくて、自然と微笑みがうかんでしまいます。ジャケットもこの作品の特徴をよく示していて、いいですね。

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