アディティア・ソフィアン『クワイエット・ダウン』
- アーティスト: アディティア・ソフィアン
- 出版社/メーカー: プロダクション・デシネ
- 発売日: 2011/02/16
- メディア: CD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
今回取り上げたアディティア・ソフィアンも、その“声とギター”の魅力で多くの音楽好きの心をとらえるに違いない、と思わせるシンガー・ソングライターです。
アディティア・ソフィアンはインドネシアはジャカルタ出身。2008年に自宅のベッドルームで録音した「Adelaide Sky」がラジオ曲のインディ・チャートで1位を獲得したことで注目されたそうです。そのヒットを受けて、満を持して発売されたのがこの『クワイエット・ダウン』なのですが、副題に“bedroom recordings vol.1”とあるように、全曲ベッドルームで、ほぼ彼の歌とギターだけで録音されています。それにしても佳曲揃いのアルバム。キャッチ・コピーには「キングス・オブ・コンヴィニエンスへのインドネシアからの静かなる回答」とありますが、私が彼を聴いて連想したのは、ポール・サイモンの『ポール・サイモン・ソングブック』とベン・ワットの『ノースマリン・ドライヴ』でした。特に『ポール・サイモン・ソングブック』と驚くほど肌触りが似ています。どちらも温かみのある歌声と、親しみやすさの中にほのかな哀愁が漂うメロディーが聴く者の心にすっとしみこんでいくのですね。彼の音楽が日本のチャートで1位になることはまず無いと思いますが、きっと静かに長く聴きつがれていくでしょう。名盤です。
Adelaide Sky
代表曲。私もこの曲を試聴して即買いを決めました(^^;)
Memilihmu
アルバムで唯一インドネシア語で歌われる曲ですが、サビに出てくる「チキチキバンバン」のフレーズが印象的です。