Pedro Aznar『A Solas Con El Mundo』

A SOLAS CON EL MUNDO

アルゼンチン音楽をあれこれ聴くようになって、改めて再発見した・・・というか、「ああ、そういえばこの人もアルゼンチンのミュージシャンだったよね」と気がついたのが今回取り上げたペドロ・アズナール。パット・メセニー・グループでの活躍は知っていたものの、そのときはあまりアルゼンチン出身ということには注意がまわらなかったのですね。なので、アルゼンチン音楽に関心を持ってなかったら恐らくこの新作もスルーしていたと思われるのですが、そうだったとしたら勿体ないことでした。このアルバムは彼の伸びやかなヴォーカルをたっぷりと堪能できる素敵な作品なのですから。
彼の本職はベーシストですが、このアルバムは弾き語りによるライブ・アルバム。ジョニ・ミッチェルやボブ・テルソン「コーリング・ユー」、ビートルズ・ナンバーなどを自然な解釈で楽しそうに歌っています。こちらも肩の力を抜いて、素直に歌の歓びに身を浸していればそれで充分。心が晴れ晴れとしてくる爽快なアルバムです。