第２４回セレクト合戦〜 One Day of The Dreaming Child〜

２４回目となったセレクト合戦。今回のお題は“インスト”でした。最初に大まかな方針としてあったのはアコースティック色が強い、ペンギン・カフェ・オーケストラ的なもの。そこから曲を選んでいく内に全編和モノにしようと思い立ち、更に冒頭に何をもってくるかを決めたとき「夢みがちな子供の、とある１日の風景」が新たなコンセプトとして立ち現れてきました。まあ、これは私が勝手に思い浮かべたイメージなので、気にしないで気軽にＢＧＭとして楽しんでいただけたら、と思っています。

Tico Moon / Children's song

Raspberry

Tico Moonはハープ奏者・吉野友加とギター奏者・影山敏彦によるユニット。性格の異なる弦の響が優雅な空間を紡ぎだしていきます。上述した子供の１日、というコンセプトのきっかけとなった曲です。

鈴木大介　古部賢一 / Piazza Vittorio

DAYDREAM

クラシックに留まらず、ジャンルを超えた軽やかな活動を展開しているギタリスト、鈴木大介とオーボエ奏者・古部賢一とのデュオ・アルバム。前からこのアルバムの曲をどこかで紹介したいと思っていたので、良い機会となりました。ブラジルの作曲家・ギタリスト、Celso Machadoの筆による爽やかな朝の空気のような音楽です。

ザッハトルテ / ウィークエンド・デリ

貴方とワルツを踊りたい

アコーディオン、チェロ、ギターというちょっと変わった編成のユニット、ザッハトルテ。ヨーロッパ志向の音楽性ですが、どこか庶民的な、人懐こい音楽を奏でています。

Seigen Ono / Julia

コム・デ・ギャルソン オノ・セイゲン 2

コム・デ・ギャルソンのショーのためにつくられた音楽の中から選曲。中盤のしっとりしたストリングスの調べが美しいですね。

タブラトゥーラ / 風の丘

新しい自転車

ここから古楽器のアンサンブル曲が続きます。まずは、つのだたかし率いるタブラトゥーラの登場です。夢みる子供の想像の中に広がる丘の風景。

坂本龍一&ダンスリー / Dance

エンド・オブ・エイシア

坂本龍一ファンにひそかに愛され続けている名盤から。坂本の曲と中世の曲を交互に並べたユニークなアルバム。今回は教授の曲を選んでみました。

吉野祐司 / 商人と狼と、旅の荷馬車

狼と香辛料 original soundtracks

古楽器３部作の締めくくりは、Vita Novaなどで活動していた吉野祐司が音楽を手がけたＴＶアニメ「狼と香辛料」のサントラから。架空の中世の雰囲気が良く出ていると思います。

渡辺香津美 / Tinkle

エスプリ

ここでジャズをどうぞ。渡辺香津美がウエザー・レポートやマイルス・デイヴィス・バンドに在籍していたパーカッショニスト、ミノ・シネルと共演したアルバムです。

Salle Gaveau / 童話で書かれた生態系

La Cumparsita

鬼怒無月がピアソラの音楽へのオマージュとその意志を受け継ぐことを目的として結成したアヴァンギャルド・タンゴ・バンドの新作から、比較的穏やかな曲を選んでみました。ここでは鬼怒のギターは脇役にまわっていますが、時折はっとするようなフレーズを聴かせているのはさすがです。

Smoked Salmon Railway Machine / dancing with little happiness

SEIZA

ゴンチチのゴンザレス三上とパーカッショニスト、辻コースケによる異色ユニットのアルバムから。ちょっととぼけた味わいが楽しい。

World Standard / 魔法

花音

楽しかった一日ももうすぐ終わり、夜の帳が静かにおりてくる魔法のような時間。ワールド・スタンダードの現在のところ最新作から。ためいきが出るくらい美しい楽曲。一応ここで本編は一旦終了で、次の曲はアンコールという位置づけです。

栗コーダーポップスオーケストラ / またあした

「よつばと!」イメージアルバム「よつばと♪」

また明日も楽しい１日となりますように・・・と、「よつばと！」のイメージ・アルバムの最後を締めくくった愛らしい楽曲に、ここでもトリをつとめてもらいました。