V.A『putting the morr back in morrissey』

Putting the Morr Back in Morrissey

Putting the Morr Back in Morrissey

エレクトロニカを意識しはじめたころ良く聴いていたアルバム。morrレーベル初期の2枚組コンピレーションで、1枚目は所属アーティストのオムニバス、2枚目はリミックス集という構成です。80年代的なテクノ・ポップでも、90年代以降のダンス・ミュージックとしてのテクノでもなく、柔らかく、人懐こい音色の電子音とアンビエント感の調和が、どこか内省的なシンガー・ソングライターの音楽を連想させたのが当時はとても新鮮でした。それぞれの個性の違いはあれど、ここに収録されているアーティスト達はギターやピアノを弾き語るように電子音を用いているのです。レーベルはその後シューゲイザー的な音楽も多く取り上げるようになってきたけど、私としてはこの頃のレーベル・カラーに愛着を感じます。