風来坊、プラハを往く(1)〜到着まで〜

小学生の遠足気分?

同じ会社のIさんにお誘いを受けてプラハへ行ってきました。観光はもちろんですが、メインはコンサート鑑賞とCD購入という音楽ファンならではの旅です。こちらは海外は実に15年ぶり。まして現地の状況などさっぱりわかるはずも無く、準備段階からIさんにおんぶにだっこでしたが、とにもかくにも出発までこぎつけました。

さて、旅立ち前夜の15日。翌朝は5時に起床して成田空港へ向かう予定のため早々に(といっても23時)に床についたのですが、やはり興奮していたのでしょう。目が覚めたのは3時。ここで二度寝はまずいだろう、と「まるで遠足前夜の小学生だな・・・」と苦笑しながらずっと起きていることにしました。ちょうど枕元には帰国してから読もうと思っていた、文庫で出たばかりの西尾維新サイコロジカル 上 (講談社文庫 に 32-4 西尾維新文庫)」「サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄 (講談社ノベルス) [ 西尾維新 ]」があったので頁をめくりはじめました。上下2冊を読了した頃にはちょうど5時となり、無事寝過ごすことなく(^^;)、成田空港へ向かうことができました。

Beef=和食?

出国手続きも恙無く済み、11時20分にわれらを乗せた飛行機は無事離陸。まずはアムステルダムへ向かいます。まずは機内放送の音楽をチェック・・・どうもピンとくるものがありません。おまけにもらったイアホンは調子が悪いらしく左の音が聴こえてこない。交換してもらってもよかったのですが、多分あまり聴くことはないだろうとそのまま放っておくことにしました。ひまつぶしの本をしっかり用意していたからこそできたことですけどね。

さて飛行機の旅の楽しみのひとつに機内食があります。そろそろ何か食べたいと感じた頃に丁度いいタイミングでオーダーを取りにきました。FishかBeefか、という質問に迷わずBeefと答えたのですが、出てきた料理に肉の固まりが見当たりません。どちらかというと和食に似た料理でそれなりにおいしくいただいたのですが、肉らしきものは野菜いためにかかっていた、とろみのついたあんに含まれていたひき肉くらい・・・まさかそれが牛肉というオチか!?早くも軽いカルチャーギャップを体験したのでありました(笑)。

ひまつぶしの方法

長時間のフライトで音楽も聴けない(iPODは持ってきたのですが、充電できないので慎重に使おうと決めていました)。となると時間をつぶすには寝るか読書しかありません。前日あまり眠れていないので、寝るのは簡単なのですが、どうしても熟睡はできず、本を読んでは寝の繰り返しとなりました。どんな本を持っていくかはあれこれ悩み、mixiで意見をつのったりしたのですが、最終的にはあまり難しいのは持っていかないことにして、以下の通りとなりました。
あっと驚く三手詰実戦に役立つ詰め手筋 (マイコミ将棋BOOKS)[rakuten:book:13041070:image:small][rakuten:book:11169932:image:small]百句燦燦 現代俳諧頌 (講談社文芸文庫 つE 2)見えない都市 (河出文庫)
これらに加え、古本屋で先日発掘した日影丈吉「応家の人々」と将棋世界の別冊付録「清水市代次の一手」「中原誠名局集」が今回持っていったものです。多すぎですかね?でもこれくらいないと安心できないんですよ(^^;)。
最も重宝したのは「あっと驚く3手詰」でした。簡単すぎず、難しすぎず、パズル的な楽しさもあって解いていて楽しかったです。「清水市代次の一手」の狙いがはっきりしている問題が多く、私にしては正解できた方なのでうれしかったですね。で、活字が恋しくなったら「エセー」と「バイオフィリア」を読む。これで行きはしのぎました。

プラハの夜は雨

そうこうしているうちにアムステルダム空港(スキポール)へ到着。ここではなんと3時間待ちだったのですが、空港内をぶらぶらしたりして時間をつぶし、プラハへ向かって出発。ようやく到着したときは日はとっぷりと暮れていました。小雨がばらつき、吐く息は白い。肌寒い気候ですがコートが必要という程ではありません。ともかくこの日はホテルに直行。荷物を整理すると明日に備えてベッドにもぐりこんだのでありました。