ジャン・マルティノン/フランス国立放送局管弦楽団「ドビュッシー:管弦楽曲作品集」(ASIN:B0007INZK2)

マルティノン

東芝EMIが過去のクラシック名盤を「決定版1300」として、リマスターを施して廉価盤として再発をはじめました。魅力的なラインアップで、しばらくどれを買おうか迷ったのですが、結局選んだのがこれ。もう既に持っていて幾度となく聴いているアルバムなんですけどね。
マルティノンのドビュッシーは既に名演として評価が確立していますが、改めて聴いても「一生もの」という言葉をためらわずに使うことができる、素晴らしいとしかいいようのない演奏。優れた演奏とは聴覚だけではなく、五感の全てに訴える力をもつということを思い知らされます。・・・いやあ、これ以上何も書けないや。とにかく最高ですよ。ドビュッシーの音楽についていえば、いわずもがなですがハード・バップ以降のジャズやボサ・ノヴァソフト・ロックなどを聴いたときに感じる洗練されたハーモニーの原点がここにあるといってもいいのではないでしょうか。そういった意味ではクラシック・ファンだけではなく、ポップ・ミュージックのファンにこそぜひ聴いて欲しい一枚。