ゲイリー・マクファーランド, ピーター・スミス「バタースコッチ・ラム」（asin:B0006SLD34）

最近スカイレーベルの諸作品が再発されて改めて注目が集まっているアレンジャー、ゲイリー・マクファーランドがイラストレーターで詩人のピーター・スミスと組んで１９７１年に発表したアルバム。ヴィブラフォン奏者であるゲイリーが、ここでは一切楽器は演奏しないでヴォーカルに徹しているところが異色といえる作品ですが、なんとも穏やかで心地よい空気感を持ったソフト・ロックの秀作です。演奏陣にはなんとトニー・レヴィンも参加しているんですね。優れたバックに支えられて歌う粋人２人の歌声はとても優しい。タイトルは酒の名前だけれども、小春日和の休日の午後に聴くのが似合いそうな音楽です。