通勤読書

金井美恵子「噂の娘」が文庫になっていたのに気がついたので、早速購入。巻末の著者インタビューで「読者は断然、女性しか考えていません」なんて言っている。
作家にはハードカバーが似合う人と文庫が似合う人がいる・・・というのを以前どこかで読んだ記憶があるけれど、金井美恵子は文庫が似合うタイプ(単行本は姉である金井久美子が装丁していてそれも魅力のひとつなんだけど)。「金井美恵子全短編」は丁寧につくられた素晴らしいアンソロジーだけど、ちょっと物々しい感じが彼女の作品の雰囲気にそぐわないんですね。ちくま辺りで文庫にしないかな?