つじあやの「Cover Girl」(ASIN:B0001ZX2MW)

つじあやの

日本のジャネット・クライン(?)こと、つじあやのの2枚組カヴァー・アルバム。先行シングルの「パレード」は、昼飯を食べる店でよくかかっていてお気に入りでした。山下達郎のオリジナルが、「一緒に近くまでパレードを見に行こうぜ!」と手を引っ張ってつれていく感じなら、こちらは「あ〜パレードだねえ〜」と、ベランダかどこかから眺めている感じで、これはこれでなかなか乙なものです。アルバムの構成は1枚目がバンド編成の「TOKYO SIDE」で、「パレード」もこちらに収録。「年下の男の子」がカントリーっぽくて好きです。対して2枚目「KYOTO SIDE」はウクレレ1本の弾き語りで、ウクレレ好きとしてはうれしいかぎり。川のほとりや、校舎、実家など様々な場所でのフィールド・レコーディングでもあり、ウクレレの持つ気軽さが生きています。西岡恭蔵の「プカプカ」からロス・インディオス&シルヴィア「別れても好きな人」まで幅広い選曲。彼女のヴォーカルは素っ気無い歌い方のようでいて、味気なさを感じさせないのが不思議で、これはつまり楽曲との距離の置き方が上手いということなのでしょうね。

(追記)インタビューを掲載しているサイトがありました。

http://ent2.excite.co.jp/music/interview/2004/tsujiayano/