松岡正剛の千夜千冊、後25夜

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html

いよいよ大詰めが近づいてきました。975夜は井上ひさし「東京セブンローズ」。

いまや井上ひさしだけが、「日本語の問題」を、最高の日本語で、つねに適切な主題と意匠と惑溺するような感覚と起爆するような批評をもって、痛快きわまりない物語にできる唯一人の作家だということなのだ。
 なぜ井上ひさしにそれができて、あとはあらかたダメになったかということを言うのも(石川淳福田恆存三島由紀夫以降、作家はしだいに日本語をベンキョーしなくなっている)

という下り、強烈ですね。