グリフォン「鷲頭、獅子胴の怪獣」(ASIN:B0000TCL9E)

主要メンバーの2人が英国王立音楽院出身という変わったグループ、グリフォン。後年、イエスの影響などを受けてプログレ化していきますが、このデビュー・アルバムは全てアコースティックということで、セレクトに使えるまったりものかな〜と思って購入。しかし、そんなヨコシマな思いを裏切るかのように、聴こえてきたのはかなり元気なハツラツとした音楽でありました。
数曲、メンバーの手によるオリジナルもありますが、大半は中世音楽を彼等流に演奏したものです。さすが王立音楽院出身のメンバーによる、リコーダーやクルムホルンの演奏は達者なもので、リコーダーが早弾きを聴かせるところなんてかっこいいですよ。他にもバスーンハープシコードなど、通常のロックじゃお呼びでない楽器が大活躍します、というかロックじゃないですね、これ(笑)。とはいえ、彼等のもつ躍動感や、わりとバンカラなコーラスはポップス・ファンにも親しみやすい要素があって、充分楽しめます。これぞ英国流アコースティック・スイング