カーネーション「LIVING/LOVING」

メンバー2名が脱退するというピンチを乗り越えて、これまで以上に逞しくなってカーネーションは帰ってきました。うねるリズムはより太く、かき鳴らされるギターはより激しく、ヴォーカルはより熱く、ポップなメロディーはよりポップに、男の色気に溢れたアルバムをひっさげて。
どの曲からもバンドの一体感と迫力が伝わってきます。直枝のヴォーカルがこれまで以上に魅力的で、冒頭のナンバー「やるせなく果てしなく」はオリジナル・ラヴも裸足で逃げ出すんじゃないかというくらいソウルフルかつポップ。続く「春の風が吹き荒れているよ」「Lovers & Sisiters」とたたみかけていく怒涛の展開に圧倒されます。
これまでのカーネーションのファンはもちろんですが、今まで彼等を知らなかった若いロックファンにこそ聴いてもらいたい傑作です。ごらん、ここにこんなにもタフで他のどれよりもエモーショナルなバンドがいる。THIS IS ROCK !