菅野よう子『Cowboy Bebop Blue』

COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 3 - BLUE

COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 3 - BLUE

“赤盤”のアルジュナに続くは“青盤”のこれ。菅野よう子が一般の音楽ファンにも注目を集めるきっかけとなったのが「カウボーイ・ビバップ」のサントラですが、その3枚目にあたります。痛快なジャズ・ファンク曲を多く含んだ、菅野よう子入門編としてもふさわしい1枚目、ヴァラエティに富んだ2枚目と比べると、落ち着いたトーンのこれは地味に思えるかもしれませんが、しっとりとした、ジャジーでコクのある楽曲が多く含まれ、アルバムの雰囲気が一貫していて、普通のアルバムとして充分楽しめる出来です。山根麻衣、スティーヴ・コンテといったハスキー系のヴォーカリストの使い方が上手く、荘厳な雰囲気を持つタイトル曲は山根の名唱とあいまって代表曲のひとつとなりました。ブックレットのデザインも洒落ていて、聴くほどに味わいが増す渋い1枚です。ビバップのサントラ中、トータルの完成度ではこれが一番。


山根麻衣とスティーヴ・コンテのヴォーカル曲を一曲ずつ。

BLUE


Call me Call me